琉球紀行

琉球歴女プニが、琉球史を中心に綴ります。

首里城新規開園エリア【御内原】

首里城で今年2019年2月1日から一般公開が始まった御内原に先日行ってきました。

 

御内原は言わば首里城版大奥、王妃や女官たちが生活した空間。

 

 

首里城正殿の裏にある階段を降りると御内原へつながっています。

 

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 正殿の裏はこんな感じ。

 

表側より光沢が抑えられていて、表側より少し弱めの赤という印象。

 

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正殿は光沢があって 、太陽光の当たり具合によってはかなりつやつやに見えます。

 

階段の先にあるのが後之御庭。

その周りを寄満、世誇殿、女官居室が囲っていて、

表世界の御庭を正殿、南殿、北殿が囲っているのと対応したような構造になっています。

 

 

(写真… 後之御庭に団体様ご一行がいらしたので、後之御庭とその周りの写真、後で撮ろうと思っていたら忘れてた(-_-;) 不覚。今度行ったときこそ撮って更新します。)

 

寄満の一階はお手洗い。

 

(二階御殿への行き方がよく分からず、今回はたどり着けずでした。

そもそも行けるのかな??二階御殿見れてないって気付いたのも家に帰ってパンフ見てた時だったし。。。寄満の横から二階御殿に行けたのかな??)

 

 

寄満と世誇殿の間を通って進みます。

 

世誇殿

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写真は世誇殿を横と裏から撮ったものです。

現在は伝統芸能公演に使われています。

公演は1日に4回程行われているようなので、時間が合えば是非。

 

 

 

 金蔵跡

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こうやって御内原には復元されていない建物も幾つかあるので、所々空いているスペースがあります。

 昔の状態が正確にわからないものは復元しないのだそうです。

(2/9放送「世界ふしぎ発見」高良倉吉先生談)

私はこれを聞いたとき、うまく表現できないけど、なんだかすごく「はっと」させられて、首里城の復元における正確さの追及というのは私の想像以上だと感じ驚きました。頭が下がります。

 

世誇殿から白銀門に進む途中に井戸の跡があります。

 

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白銀門

 

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(白銀門を通るとき前後に人がいてうまく取れなかったので違うアングルから。)

右奥が白銀門です。 

寝廟殿

 

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こちらも復元はされていません 

 

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 地面にはサンゴが敷き詰められています。

 

東(アガリ)のアザナ

楽しみにしていたのが東(アガリ)のアザナからの眺め。

西(イリ)のアザナは以前から公開されていて、西のアザナから見える景色が好きで、首里城に行くたびに行っていたので、東からはどんな景色が見えるのかずっと気になっていました。

今までは立ち入りができなかったので、東のアザナはあるのは遠目に見えても入れない状態でした。

 

東のアザナからは思ったよりもいろいろな方向を見渡せて、

東方面

 

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北方面

 

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西方面

 

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 御内原~首里城正殿位まで、全てではありませんが、首里城の広い範囲を見渡すことができます。

赤瓦の建物が連なって見えるのも新鮮。首里城を1つの空間として&首里城が高台に建っているということを実感できます。

 

 

 御嶽

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首里城内にはいくつか御嶽がありますが、御内原にもあります。

 

 

湯屋

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個人的に面白いと思ったのがこの「湯屋

お風呂か~

特に意識はしていなかったけど、確かによく考えたらどこかにはあるよね。

普通の部屋に桶みたいなのを置いて入ったのかなとなんとなく思っていたけど、こうやってお風呂があったのね。

 

 

下之御庭に戻ってきて、正殿と北殿の間に抜けるのが順路です。

 

 

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御内原。覗き込むこと数回ようやく開業して中に入ることができました。

テンペスト」を読んで琉球史を好きになった頃から、首里城の表と裏は雰囲気が違うというのは知っていたけれど、、実際に訪問してこの雰囲気の違いというのは想像以上。

御内原は思ったよりかなり和テイストが入ってるというのが正直な実感。

全体的に建物の材料の木が塗装されずに、木目が見えているから余計にそう感じるんだと思いますが。

 

 

首里城に行かれる際は、建築様式や雰囲気の違いという点にも注目して見学するのがオススメです。

 

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美福門と継世門(継世門は新規開業エリアではありませんが、御内原関係ということと、以前は首里城内から行くことができなかったので、一緒に書きます)

についてはまた次回。